◎1965年8月
渡部氏遭難後、ベルギー人の友人レナート・ヴァン・マーデレン氏が現地に慰霊碑を設置。そのお礼として、東京の山仲間が「渡部氏の遺品」としてバイルを贈呈する。
◎2006年冬
レナート氏は、「自分も年老い、家族に返したい」と、現地でガイド事務所を主宰しておられる多田香緒里氏に預ける。多田氏は知人の埼玉在住フリージャーナリストに送る。
◎2008年8月
渡部氏の筑豊の山仲間が訪欧中、偶然、多田氏と遭遇。山仲間は、遺品が日本にあることを知り、フリージャーナリストとコンタクトを取る。足跡をたどる中で、遺族がわかる。
◎2010年2月
遺族は、「自分たちが受け取るよりも、山の仲間にお願いしたい」と、筑豊の山仲間に託し、山仲間は「母校が大切に保管してくれるならぜひお願いしたい」と考え、本校への寄贈が決まった。
名称 |
個数 |
用途 |
形状 |
備考 |
アイスバイル(60cm) |
1 |
氷壁登攀 |
つるはし |
欧州で使用。アイガ―でも使用か |
ザイル(80cm) |
1 |
登攀 |
麻ロープ |
香春岳で使用 |
ハンマー(20cm) |
1 |
登攀 |
金槌 |
香春岳で使用 |
カラビナ |
3 |
登攀 |
リング |
香春岳で使用 |
ハーケン |
13 |
登攀 |
くさび |
ハーケンはカラビナに付属 |
アブミ |
1 |
登攀 |
縄ばしご |
香春岳で使用 |
マッターホルンの石 |
1 |
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8cm大 |
白色 |
アイガ―の石 |
1 |
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5cm大 |
黒色 |
マッターホルン |
1 |
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写真パネル |
60×80cm カラー写真 |
アイガ― |
1 |
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写真パネル |
40×50cm 白黒写真 |
手紙集 |
1 |
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アルバム収録 |
岳友に送った直筆の手紙 |
写真・新聞集 |
1 |
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アルバム収録 |
写真と遭難後の新聞記事 |
手紙集 |
1 |
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ファイル収録 |
手紙をワープロで作りなおしたもの |
寄贈関連資料 |
1 |
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ファイル収録 |
ベルギー人の友人から本校に寄贈されるまでの関係資料(手紙・写真・新聞記事等) |
『筑豊山の会関連記録』 |
1 |
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冊子 |
平成8年2月9日作成 A4サイズ |
『死のトラヴァース アイガ―北壁』 |
1 |
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書籍 |
日本山岳会東海支部編、1965年 渡部氏の事故に関する内容 |
『死はともに登る』 |
1 |
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書籍 |
トニー・ヒ―ベラ―著、吉木肇訳、二見書房、1966年 冒頭で著者が渡部氏について寄稿 |
『新田次郎全集』第4巻 |
1 |
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書籍 |
新潮社、1975年 「アイガ―北壁」収録 |
『雪と岩』 |
1 |
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書籍 |
ガストン・レビュファ著、近藤等訳、新潮社版、1961年 |
『天と地の間に』 |
1 |
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書籍 |
ガストン・レビュファ著、近藤等訳、新潮社版、1963年 |
『穂高の岩場』 |
2 |
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書籍 |
岩稜会編、朋文堂、1959年 |
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