
「高校の通級による指導」って何をするところ?
学校や家庭、地域社会で「困り」は、ひとりひとり違います。例えば・・
『私の言葉で人を怒らせてしまうことがある。どうして、怒るんだどろう?』
『学校の課題を出そうと思うけど、いつも出せずにいます。』など、様々です。
それぞれの「困り」に寄り添い、一緒に考えます
。解決方法や対人関係を円滑にする技法など
個々に応じた学習をします。

嘉穂東高等学校の通級による指導には愛称があるの?
はい。LIFE(ライフ)です。
Liberation 解き放つこと
Improvement 前に進むこと
Friendship 人との関係を築こうとすること
Encouragement 励まし、昂らせること という意味です。

LIFEは嘉穂東高等学校の生徒しか行けないの?
いいえ。福岡県立の高等学校等に在籍している人なら通級による指導を希望できます。
通級による指導を希望する人は、まずは、在籍している高校の先生に相談してください。

LIFEはいつあるの? 活動時間は?
在籍校の授業がある時間にLIFEはありません。
普通科等に在籍している人は夕方から、定時制学校に在籍している人は
昼間などに行います。
授業は100分程度です。原則として、生徒1名と担当教員1名で行っています。

LIFEへの登校手段は? 服装は?
登校手段はみんな様々です。自転車や電車、バス、保護者の送迎などです。
服装は自由です。制服、私服どちらでも大丈夫です。
より細かい内容は、以下のファイルをご覧ください。
LIFE卒級生の作文
「支援の中で見つけた私」
令和元年度卒級生寄稿
私は高校二年生のときからLIFEを利用しました。LIFEでは、「自立した生活を送る」ためのさまざまな支援を受けました。
例えば、包丁や火の扱い方など、LIFEで行った料理の練習を通じて学びました。身の回りの整理整頓についても、自分に合った方法を一緒に考えてもらい、少しずつ生活力が身についてきたと感じました。自分のことを自分でできるようになることが少しずつ増えていくことが嬉しかったです。
LIFEに初めて電車を利用して通ったときは、LIFEの先生方が駅まで来て、少し離れたところから見守ってくださいました。必要以上に手を出さず、自分から成長できるように尊重してくださったのが印象に残っています。
また、社会に出た時に困った場面を想定し、どう対応すればよいかを考える支援もありました。人間関係でのトラブルや困りごとが起きた時、誰にどう相談すればよいかをロールプレイを通じて練習しました。そうした細やかな配慮が安心感につながりました。
私は人に頼まれごとをされると、嫌でも断れずに無理をしてしまうところがありました。LIFEの先生方はその点を理解してくださり、「こう言えばいいよ」と一緒に考え、断る練習をしてくださいました。自分の気持ちを伝える方法を知ることができ、とても助かりました。
そして何より、LIFEで支援を受けて、自分の能力の限界を知ることができました。体力面も含め、自分ができること・できないことを客観的に理解できた期間でした。そのうえで、できることを少しずつ増やし、できないことは無理せず人に頼るという姿勢を学ぶことができました。

この経験は、私にとって大きな支えであり、今の自信にもつながっています。